孝介(・・・・・ここはどこだろうか。何故ここにいるんだろうか・・・?)
孝介は不思議なところにいた。周りは光が届かないような暗闇。
そこに一人ポツンとたっていた。
孝介(俺はあのメダロットに打たれてしまったのか?)
しばらくの間沈黙が続いた。そして不思議な声が聞こえてきた。
?「・・・ケテ・・・タスケテ」
孝介「だ・・・誰だ!?」
?「ヤット・・・タスケ・・キタノ・・?」
孝介(もしかして助けてほしいのか?)
そう思った孝介は話しかけた
孝介「どうしたんだ?何があったんだ?」
?「ワタシ・・・ヤラレタ・・・ソシテ・・トラワレタ・・・イマ ヘンナシセツ・・ニ・・・イル」
孝介「その施設の方角は?」
?「タブン・・ニシ。ノ・・ホウ・・・ダト・・・・オモウ」
孝介「分かった・・・出来るかどうか分からないけど君を助けに行くよ。」
?「ア・・リガ・・・ト・・・」
そう言うと不思議な声は聞こえなくなった。その瞬間一筋の光が現れた。
孝介「何だあの光は・・・行ってみよう」
孝介は光の中に入っていった。
クラト「・・・オイ! いい加減に目ぇ覚ませよ!」
孝介「うわっ!!何だよ大きな声出して・・・第一、俺は光の中に入ったはず・・・」
クラト「はぁ?分けわかんない事、言うなよなー。まぁとにかく目覚めてよかったぜ・・・」
するとエータが話しに割り込んできた。
エータ「あの・・・孝介殿にお話があるのでござるが・・・」
孝介「あっ。ごめん。何か用があるからここに来たんだよね」
エータ「作用でござる。
実は孝介殿のお父上がやられる前日に孝介殿宛ての文書を書いていたのでござるよ。
孝介「えっ!今すぐ見せてよ」
エータ「承知」
エータは孝介に手紙を渡した。
エータ「・・・もう10年も前の物でござるが・・・
本当はすぐ届けようとしたのでござるが・・・・・
敵にあちこち追いやられてたので遅れてしまったのでござるよ」
その手紙にはこう書いてあった。
「孝介・・・クラトと元気でやっているか?父さんは今リミッターを外されて
自我を失っているメダロットを倒しているんだ・・・本当につらい。何の罪も無いメダロットを
倒すのは・・・だが今はやるしかない。そしてこのメダロットを操っている組織も倒さなくては
ならない。そうしなければ。メダロットの平和も私達の平和も無いからだ。
お前が大きくなってこの戦争が終わってなかったら・・・私たちと一緒に戦ってほしい。
まぁお前が大きくなる前に戦争は終わらせておくけどな。とにかく頑張れよ。」
エータ「孝介殿も、もう大きくなりました・・・これからは私たちと戦ってくれませんか?」
孝介「・・・今すぐには難しいな・・・・・・せめて学校が終わってからでいいかい?」
エータ「承知しました。」
クラト「・・・ん?あぁ終わったか?孝介・・もう8時だぞ。遅刻じゃねぇか?」
孝介「うわぁ!!何でもっと早く言ってくれないんだよ!!」
クラト「ふざけんな!お前らが大事な話してるからじゃねーかよ!!」
孝介「あぁーーそうだったーーごめんクラト。じゃあ行って来るね」
クラト「あ!!昨日みたいになると面倒だから俺も行く!エータもだよな。」
エータ「え?あぁそうでござったな。」
孝介「あぁ分かった!じゃあ行くぞ。メダロット転送。」
そうして孝介たちは学校に向かった。
そして学校に着いた。孝介は急いで教室に向かった。
孝介「すいませーん!遅れましたーーー」
孝介は教室に飛び込んだ。すると先生が
先生「おぉ孝介!無事だったのか!いやぁ本当によかった。」
孝介(あれ?いつもと反応が違う・・・いつもならゲンコツが飛んでくるのに」
先生「一週間ぶりに学校に来たなー。本当に心配したんだぞ。」
孝介「い・・一週間だってぇ!!」
孝介は電子カレンダーを見た。確かにやられた日から1週間もたっていた」
孝介(そんなに寝込んでいたのか・・・)
先生「まぁとにかく座れ・・・と言いたい所だが休み時間になるようだ・・・だから休憩!」
孝介はとりあえず席に座った。すると誰か人が来た。親友の聡一だ
聡一「おぅ元気だったか?」
孝介「全然・・・何がなんだかさっぱり分かんないよ」
聡一「ハハハ まぁそんなもんだろうよ。」
孝介「そんなもんってどんなもんだ?まぁいいかそれより聡一・・実はさ・・・」
孝介は聡一に不思議な夢の話をした。孝介に助けを求めた誰かに関することを
聡一が知ってるんじゃないか?と思ったからだ。
聡一「うーん・・・そいつは不思議だな・・・捕らわれてるって言ってたってことは誰かに
変な実験でもされたんじゃないのか?そしたらそいつはメダロットの可能性が高いな」
孝介「メダロットかぁ・・・そうなのかなぁ・・・」
聡一「でも助けるって言ったってな・・・西だぞ?
あそこは変な研究施設がたくさんあるらしいじゃないか。危険だぞ?」
孝介「そうなのか?でも俺は父さんが言ってたように
メダロットを救い平和を取り戻すんだ。これもそのうちのひとつだろ?」
聡一「まぁそうかもな・・・クラスの男子が皆レジスタンスに入っていくのか・・・」
孝介「聡一も入らないか?」
聡一「・・・考えておくよ。」
しばらくしてから急にクラスの女子が騒ぎ始めた。ズドーン 何か爆発したようだ
そして警報が鳴った。
警報「全校生徒に告ぐ 全校生徒に告ぐ 学校内に侵入者、学校内に侵入者
至急非難せよ 至急非難せよ」
メダロッチからクラトが叫んだ
クラト「おい孝介!俺達を出せ!エータなら侵入者がどの位置にいるか分かる。
まずは全校生徒の非難が優先だ!その間俺が敵の足止めをする。」
孝介「分かった! クラト エータ 転送!」
クラト「エータ!全校生徒を頼んだぜ!」
エータ「任せろ!お前こそしくじるなよ」
クラト「分かってらぁ 行くぞ孝介!」
孝介「あぁ!エータ頼んだよ。」
エータ「御意」
孝介とクラトは爆発があった方にいった。
孝介「ここら辺なはず・・・」
クラト「気ぃつけろ・・・お前を狙ってくるかもしれないんだからな」
???「そんなことはしないさ」
どこかで聞いたことのある声だ。
クラト「この声・・・あの時お前を狙った奴の声だ」
???「そうだね・・・あの時は暗かったから分からなかったんだろうね」
そして奴が姿を現した。
クラト「!? んな馬鹿な・・・お前は・・・」
孝介「聡一!?」
そうあの時孝介を狙った奴はなんと親友だと思っていた。聡一だったのだ
聡一「孝介・・・やはりあの時カイゼルに命令して倒して置けばよかった」
カイゼル「・・・・・・・・・・」
聡一「実はあの時はリミッター解除10%だったんだ・・・今は100%にしてある・・・
そして君が言ってた不思議な夢の話・・・確かに西に捕まえたメダロットがいるが・・・」
孝介「聡一・・・お前何者なんだ?」
聡一「俺か?俺は南の軍曹 黒メダ使いの聡一だ。さてとおしゃべりはもういいだろう。
本気でお前を倒させてもらう・・・南軍の邪魔する奴は一人たりとも容赦しねぇ!」
そういうと聡一はカイゼルビートルの他にメダロッチから、黒いカブトを出した。
孝介「・・・なんだこいつ・・・・・・こんなメダロットが存在するのか?」
聡一「あぁ100年前のメダロットだがな・・・行くぞ、ブラック!カイゼル!」
孝介「仕方ない・・・行くぞクラト!」
クラト「あぁまかせな・・・って言っても数多いかな?」
孝介「だから仕方ないんだよ!頭、フラッシュバズーカ!全弾黒いカブトを狙え!」
ズドーン
クラト「案外たいしたことねぇなー」
しかしブラックビートルのパーツは多少傷がついた物の一つも壊れていなかった。
聡一「・・・これだけか?期待はずれだな・・・ブラック!本当のミサイルを見せてやれ」
ブラック「・・・了解・・・ターゲット・・・ロックオン・・・発射」
ブラックビートルのミサイルが発射された。その弾は全パーツに命中。幸いにもパーツは壊れなかったが
それ相当なダメージを食らった。
クラト「グァァァァ・・・畜生・・・俺を本気にさせやがったな・・・」
クラトの目の色が変わっていった。通常の緑色から赤になっているのだ。
孝介「・・・・クラト?どうした?そんなにダメージがあるのか」
クラト「うるせぇ・・・今はあいつをぶっ飛ばすのが先だ・・・」
孝介は爺さんから言われたことを思い出した。クラトのパーツは制御装置がついていて、
パーツにダメージが入るほど制御装置が弱くなると・・・要するに強くなっていくのだ。
孝介「ここまできたら止められないか・・・・・・クラト、左 ボルスレッド!まずはカイゼルを倒してからだ。
クラト「あぁ分かった!発射ァァァァ!」
聡一「避けろ!カイゼル!・・・・」
聡一が命令したころには既にカイゼルが機能停止していたのだ。
聡一「この攻撃速度半端じゃない・・・本当にメダロットか?」
クラト「俺を化け物扱いすんじゃねぇぞ!」
孝介「行け!もう一発!ボルスレッド!」
孝介「おうよ!」
ズバババババ 銃声が鳴り響いた。
孝介「聡一・・・おとなしくしろ!お前にもうメダロットはいないはずだ!」
聡一「・・・・まだロボトルは終わってないよ?」
孝介「何だって!?」
ブラックビートルはクラトが発射した弾丸をすべて避けていたのだ。
ブラック「グ・・・ギ・・・・ゲ・・・ガ」
クラト「馬鹿な・・・この弾丸、音速を簡単に超えるんだぞ!」
聡一「終わりだよ・・・孝介君・・・ブラック・・・メダフォース 一斉射撃」
孝介「ナンダあのエネルギー・・・半端じゃなくでかいぞ」
クラト「ダメだ・・・あのメダフォース打ち破れそうに無い・・・」
その時だった。何かが駆け抜けた。
???「そこまでだ黒メダ使い! サムライセイバー!!!」
ズドォォォォォォン 一瞬の出来事だった。
気がつくとブラックビートルは全身ショートして倒れていた。
そこには一人の男と今のレジスタンスリーダーが使っているサムライがいたのであった。
孝介「もしかして・・・堀川総帥?」
堀川「いかにも私がレジスタンス総指揮者 堀川 知樹、そしてサムライの斬刀」
斬刀「エータの連絡を受けてやってきた・・・危ないところだったな」
堀川「孝介君・・・エータから話は聞いているかね?君にも是非私の軍で戦ってほしいのだ。
悪のメダロッター・・・・そして悪の国を一緒に倒さないかね?」
クラト「だってさ〜どうする、孝介?って言わなくても、もう準備できてるもんな」
孝介「堀川総帥 これからここでリミッターが外れているメダロットを救っていきたいと思います。
なので同行させてください。」
堀川「決まりだな・・・それでは戦闘態勢に入り次第連絡する」
孝介「了解」
こうして孝介はレジスタンスに入った
第2話 決意 完 第3話
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