デスドライブとの戦いから二日が過ぎた。
クラトはあの戦いでだいぶ満足したのか、今のところ静かだ。エータは近くの山で修行をしている。
クラト「あぁーほんっとあいつ強かったなぁ。」
クラトの口から出てくる言葉は今は大体これだ。
孝介「まぁあいつは強かったけど戦争じゃもっと強いのがいるだろ。」
クラト「まぁな〜確かにいるけどさ〜あいつだったら全員吹っ飛ばしていきそうだよな。」
孝介「いえてる。レーシングカー型だからな。」
そんな会話をしている孝介たちに一本の電話が舞い込んできた。
孝介「もしもし、うわっ将軍どうかしたんですか?」
電話の相手は堀川将軍らしい。
孝介「はい、分かりました。すぐ行きます。それでは。」
クラト「どうした?何かあったか?」
孝介「あぁ 部隊分けするから来いって。」
クラト「ふーん。面白そうだな!」
孝介「面白そうじゃないって。さて・・・準備するからエータ呼んで来てくれない?」
クラト「分かった〜じゃあ行ってくる。」
クラトはエータを呼びに外に出た。
クラト「えーっと無線通じるかな・・・通じるな・・・オイ!エータ応答しろ。」
しばらくしてエータから応答が帰ってきた
エータ「どうしたんだ。緊急事態以外は呼ぶなといったが・・・」
クラト「馬鹿!緊急事態だよ!今から軍の部隊分けするんだよ!」
エータ「そうだったか・・・先に軍の方に向かう。」
そういうとエータからの連絡が途絶えた。
クラト「待てよ!コラ!返事しやがれ!!・・・ったく。仕方ねえ戻るか。」
クラトはそう言って家に戻った。
孝介「あれ?クラト。エータは?」
クラト「先行ったぜ〜。俺らも早く行くぞ。」
孝介「仕方ない奴だな・・・じゃあ行くか。」
孝介は家を出た。軍の秘密基地はこの町の地下に在るため敵は発見しにくいのだ。
孝介「あーヤット着いたな。」
そういった孝介はドアのパスワード認証画面に手を触れた。ピピピピ
機械音がなり画面からOK合図がでた。そして中に入った。中にはもう全員集まっていた。そして堀川が話し始めた。
堀川「これで全員だな・・・皆ここに集まってもらったのは今後の進路決定・・・
そして新たに仲間が加わったため部隊編成を再度することにした。永井軍師!話を続けてくれ!」
永井「了解しました。」
彼は東軍の軍師永井。彼の使うアークビートルは堀川のサムライ同等恐れられている。
永井「まず。部隊決めだ・・・部隊は三つ。堀川部隊 永井中隊 佐藤小隊 の三つだ。堀川部隊は20人
私の部隊は10人 佐藤小隊は5人。我ら東軍35人全員はこの部隊のどれかに入ることになる。部隊の進路は堀川部隊は北側の攻撃
私の中隊は西軍攻撃。そして佐藤小隊は南軍攻撃ということにする。そして肝心の部隊決めだが・・・大体能力が同じみたいだから
くじでいいだろう。 以上です。将軍」
将軍「分かったな?それでは早速クジを引いてもらう。まぁ確率的に私の部隊になる可能性のほうが高いが気にしないでくれ。」
そういった後基地内が騒がしくなった。孝介は騒がしくなった理由が分からない。すると隣の人が親切に教えてくれた。
隣「実はさ・・・将軍の部隊は・・・一番戦死率が高いんだよ・・・昔僕もあの部隊だったけどあそこは残酷だよ・・・」
孝介(なるほどな・・・と言うことは相当北側は強いのか。)
そんなことを思っているうちに孝介のクジを引く番になっていた。
クラト「オイ!孝介お前の番だよ!」
孝介「ん?あぁ・・・じゃあ行ってくる。」
孝介は永井が持つクジを引きにいった。すると永井が話しかけてきた。
永井「君があの勝良の息子か・・・うん。確かにそんな風格が漂っている。君は自分の父親が倒された場所を知ってるか?」
孝介「いや・・・知らないです。」
永井「そうだろうな・・・勝良が息子には教えないでくれと言ってたが・・・。君は勝良・・・いや自分の父さんの敵討ちたくはないか?」
孝介「討てるのならば・・・」
永井「ふむ・・・ならば孝介・・・お前は佐藤小隊に入るといい。自分の親父を倒した奴はそこにいるだろう。
ただし約束だ・・・敵を殺すのではない・・・生かして捕まえるのだぞ!! 分かったら佐藤小隊のところへ行け!」
孝介「了解しました!!」
孝介は佐藤小隊が並ぶエリアに行った。
しばらくして堀川将軍が話し始めた。
堀川「全員決まったな・・・よく聞け!出発は全部隊明日だ!それまでは部隊ごとで訓練している事だ!以上解散。引き続き
部隊長は自分の部隊に作戦を話しておくように。」
話が終わるとすぐに部隊長の話が始まった。
佐藤「よし・・・これが俺と運命を共にする4人か・・・まずは自己紹介からしてもらおう。私の名前は佐藤 翔介
・・・自己紹介は苗字 名前 を言えばよろしい一番目は・・・お前だ。」
「ハイ!私の名前は 桜田 光 と申します。今回が初めて参加する戦争なので宜しくお願いします。」
佐藤「よし・・・次」
「ハイ!私は名前は 大林 宏 今後もがんばってメダロットを救いたいと思います。」
佐藤「次」
「私は 宇佐美 大輔 メダロット暦は幼少時代からやっているので自身があります。」
佐藤「そうか・・・では次」
孝介「あ!はい 東山 孝介です。ぁー宜しくお願いします。」
佐藤「・・・東山? 勝良の息子か?」
孝介「はぁ・・・そうですけど。」
佐藤「それなら一戦お願いできるかな?2VS2という設定で」
孝介「いいですけど。」
クラトが話しかけてきた。
クラト「ロボトルか?任せておきな!!エータは・・・いたのか」
エータがいつの間にかいた。と言うか孝介たちが気づいていないだけだった
エータ「いたのかとは何だ!いたのかとは!お前達より2分先に着いている!」
クラト「2分かよっ!!あんまり変わんねーーー」
エータ「うっ・・・・まぁいい!行くぞクラト!」
エータは痛いところを付かれたのか話をそらした」
クラト「はいはい・・・行きますよ。」
孝介がこのドタバタが終わったころ佐藤に話しかけた。
孝介「えっと・・・じゃあクラトとエータの2体でお願いします。」
佐藤「よし決まりだ!行くぞエンデバー!エランダー!メダロット転送」
佐藤のメダロッチが光りエンデバーとエランダーが召還された」
エンデバー「ん?戦場じゃないのか?」
エランダー「どうやらそのようです。見るからにあの2体が相手みたいですが・・・」
その2体とはクラトとエータの事だ。2体を見たエンデバーは言った。
エンデバー「おい翔介。あいつはエータじゃないか?何であんな少年が持っているんだ?」
佐藤「あぁ・・・あいつは勝良の息子なんだ。どうも受け継いだらしい。」
エンデバー「そうか・・・あいつと戦うのは久しぶりだな・・・・さぁはじめようではないか。審判は誰だ?」
桜田「じゃあ私がやります。これよりロボトルをはじめます。
地形はサイバーフィールド。チームはクラト&エータvsエンデバー&エランダー それでは・・・・ロボトルー・・・・ファイト!!」
佐藤「まずは様子見だ。どっちも動くな!」
エンデバー&エランダー「了解!」
そう言って2体は動きを止めた。
クラト「何だ?攻撃しないならこっちから行くぜ!孝介命令を!」
エータ「慎重にいけよ。奴の攻撃力半端じゃないから・・・」
エータが震えていた。クラトは心配になり話しかけた。
クラト「どうしたんだよ・・・お前らしくない。いつもなら突っ込んでいくのによぅ」
エータ「お前はあの攻撃を食らったことがないからそんな事が言えるのだ・・・奴の別名知って言ってるのか?」
クラト「別名?何だよ?その別名って」
クラトはエータに問いただした。エータが静かに言った。
エータ「・・・・・・・・・・・封印騎士。」
エータの声が震えていた。よっぽど恐ろしい相手なのだろう。クラトはそう察知した。
クラト「そうか・・・あのクソジジイより強いわけか・・・慎重に行くぞエータ!孝介命令を」
孝介「あぁ!分かった。エータは動かないでクラトは遠距離からエンデバー狙いでフラッシュバズーカ!」
クラト「喰らえぇぇぇ!発射ぁぁぁぁぁ」
ズドーーーーン!!クラトのミサイルは全て命中し同時に白い煙が舞い上がった。
クラト「どうだ!さすがにこの距離からあいつの攻撃はとどかねぇだろ」
エータ「・・・奴はこんなところで終わる奴じゃない。」
しばらくしてクラトのミサイルから出た白い煙が晴れてきた。するとそこには何もなかったかのようにエンデバーがたっていた。
クラト「ンな馬鹿な!!全弾命中したんだぞ!一パーツも壊れていないなんて」
エンデバー「なかなかやるな、お前。確かにお前の弾は全部当たった。だが大して痛くはなかった。
本気を出していなかったからだろうがな・・・・。翔介もう動いてもいいだろ。奴に教えなくてはならない・・・。戦場がどういうものかを!」
翔介「あぁ分かった!エランダー!エンデバーの封印をといてやれ!リムーブカース!」
エランダー「分かりました。はぁぁぁ・・・」
エランダーが何か呪文を唱えはじめた。その呪文によりエンデバーに青いオーラのような物が身についた。
エータ「まずい・・・奴が攻撃してくるぞ!逃げろ!クラト」
エンデバー「もう遅い!パワー変形!エンデバーレクリスモード!」
クラト「うわ!何だよあいつ!両手の武器が合体して一つの武器になりやがった。」
翔介「行くぞ!クラト!これがエンデバーの攻撃だ!行けっ!エンデバー封印武器!!」
孝介「クラト・・・とにかく避けることを考えろ!」
しかし孝介がこの言葉を言い終わる前にエンデバーはクラトの目の前に入た。
エンデバー「喰らえ!我が最強攻撃!ドライブC!封印武器!!」
そう言ってエンデバーは目の前のクラトを両手の大きい武器でクラトを突き刺した。
クラト「ぐ・・・・はっ」
クラトのパーツは壊れた。しかもエンデバーのたった一発の攻撃で全パーツを壊されたのだ。
クラト「何なんだ・・・この攻撃は・・・海の底に・・・沈められていくよう・・・だ。」
そういうとクラトのメダルは外れ完全に機能停止した。
桜田「・・・あ!リーダー機能停止により翔介小隊長のエンデバー&エランダーの勝利です・・・。」
桜田が言い終わると孝介はクラトに急いで近づきメダルをはめなおした。
・・・・ピピピピ スラフシステム作動します。
スラフシステムによりクラトのパーツは綺麗に元に戻った。そしてクラトが気がついた。
クラト「あぁ・・・やられちまったよ孝介・・・」
孝介「クラト大丈夫か?」
クラト「俺はもう駄目だ・・・しばらく眠りにつかせてもらうよ・・・。」
孝介「おいクラト!しっかりしろよ!」
近くにいたエンデバーが封印武器について説明した。
エンデバー「封印武器とは私しか使えない必殺技だ。この技に限りなく似た技を使う奴がいるが・・・
安心しろ。封印武器にメダロットを殺傷する能力はない。最低クラトは半日は眠るだろう。
私の封印武器は相手の力を奪い機能停止させるのだ。」
孝介「そうだったのか・・・それなら寝かせておくか・・・クラト転送。」
孝介はクラトを静かにメダロッチの中に戻した。戻した後エンデバーが再び話した。
エンデバー「戦場ではこのようなことが日常的におきている。注意して行動を決めるのだ。
我武者羅にあたってはいかん。とは言ってもこの攻撃は我武者羅行動なんだがな。」
エータ「お前・・・人の事いえないだろ・・・あいつと戦うときはいつも我武者羅な癖に・・・」
孝介「あいつ?あいつって誰だ?」
孝介がエンデバーに誰なのか聞いてみたがエンデバーは何も話してくれなかった。
翔介「さて、そろそろ晩飯だ!今日は力をつけて置くように以上だ!」
佐藤小隊は晩飯を食べに行った。そこに残ったエンデバーとエータが話をしはじめた。
エンデバー「南か・・・南ならばあいつもいるんだろうな。」
エータ「もともとそいつとお前は同じところで修行した仲間なんだろ?」
エンデバー「まぁそういった所だ・・・私とあいつは共に騎士道を学んだ。」
エータ「だが今まで聴いた話だとお前と奴はすれ違ったそうじゃないか」
エンデバー「そうだ・・・あの時あいつは黒魔術師にだまされ・・・刻印を埋め込まれた。そして刻印騎士になってしまったんだ・・・な」
第五話 VSエンデバー 完
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