日本に戻った兄弟たちはすぐに司令部らしきところに連れて行かれた。そこには偉そうな別のオッサンが座っていた。そしてそのオッサンが偉そうに話し始めた。
司令官「うむ。こ奴らが艦に無断に乗ったいた少年どもか…しかし腕はなかなかのものと聞くが…村松少尉?」
すると例の村松真司が答えた。
真司「ハイ。この少年らは我が部隊の艦に無断で乗っていましたが、調べたところによると乗った事も自分らがどこから来たのかも記憶が無いそうです。」
司令官「住所もか?これは厄介な記憶喪失だな…」
真司「しかしこの少年らはなぜか零戦の操縦が非常にうまいのが気になります。」
司令官「確かに…おい。本当に覚えていないのか?」
司令官は兄弟たちに尋ねた。その質問に武志が答えた。
武志「だーかーらー!!俺らは呉のばーちゃん家にいってたの!!全く…信じてくれないんだから…」
真司「そりゃぁおかしいだろ!!お前らが住んでいるといっている場所は空き家だぞ!?人なんか住んでない!!」
司令官はこんな話を聞いているうちに頭が痛くなった。
司令官「もうよい。村松少尉、お前がこの少年らを預かっておけ!!」
真司は嫌そうだったが上官の命令には逆らえないのがこの時代のおきてなので渋々返答をしていた。
司令官「それと少年ら…年はいくつだ?」
この質問には龍太が答えた。
龍太は「俺は16で兄貴が17だけど…」
司令官「ふむ…そうか…学校は?」
龍太「兄弟そろって東京の高校…」
司令官「!?お前たち広島に住んでいたんじゃなかったのか!?」
龍太「だーかーらっ!!新幹線に乗って広島に来たんだよ!!」
司令官「新幹線という者はなんだ!?新たな戦闘機か?」
龍太「…なぁおっさん達、頭大丈夫か?新幹線を知らないなんておっさん達位だぜ…」
司令官「何!?そんなにすごい戦闘機なのか!?零戦よりすごい戦闘機なのか?隼よりすごいのか?」
龍太「はぁ!?なんで戦闘機になるんだよ!!電車だよ電車…」
司令官「電車なのか…全く、夜行列車で来たのか?」
龍太「新幹線は時速300キロ出るんだぜ?夜までかからねーよ!!」
それを聞いて司令官は驚いた。当然ながらここに時速300キロだせる電車など無いからだ。
司令官「そ…そんな輸送用の電車を日本軍が開発していたとは…」
龍太「駄目だこりゃ…」
そんな訳のわからない話をしている途中に武志が気がついてしまった。
武志「あのー…あのカレンダー1941年の物なんだけ…なんであんなもの飾ってるんだ…?」
司令官「まさかお前ら!!!日付まで忘れたのか!!今は1941年の12月だぞ!?」
武志「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!…そういわれてみると確かに田舎っぽい…」
龍太「いや、田舎は関係ないだろ。まぁとにかくだ…ここが1941年の12月だとしたら…あの真珠湾攻撃も納得できる。」
武志「…ってか俺ら何してここに来たんだ…まずばーちゃん家のゲームをやってて…その後多きな落雷音があって…まさか!!ゲームの中に入ったのか!?」
龍太「兄貴…それは無いだろ。ってか考え方おかしい。」
武志「じゃぁ何だ!!エイリアンにさらわれたのか!?あの落雷音はユーフォーのピーっていう光で吸い込まれるやつか!!」
龍太「落ち着け…兄貴。」
武志「ウォーーーーーーーーワケワカンネーーーーー」
司令官「…本当にこいつ等が最強の零戦使いか?」
真司「認めたくないですが確かに一般の乗員が潰せないくらいの大量のP36を2機で潰しました。」
司令官「うむ…こいつ等を次の戦闘でも使うとするか」
真司「と、言うと?」
司令官「我が軍はマニラを占領し補給路を確保する計画がある。しかし…敵もかなり強い航空兵力を配置している。我が軍の航空兵力よりもだ。
しかしこの少年らの実績からして軽く普通の乗員の20倍の力を持っている。こも少年らを活用しない手はないだろう。」
真司「そのような重大任務に彼らを使うと…?」
司令官「そうだ。村松少尉。この少年らは貴官の部隊に編入させておけ。」
真司「そうなると階級が必要です。彼らに与える階級はいかがなさいます?」
司令官「功績から考えて上飛曹辺りでいいだろう。この功績なら誰も文句は言わないだろう…本来ならもう少し上の階級を与えてもいいだろうが、他の兵のことも考えるとさすがに上げすぎてはいかんからな…」
真司「そうですか…それでは私はこの辺りで失礼します。彼らは責任を持って私が預かりますので」
司令官「うむ、頼んだぞ」
そういって真司は兄弟らを連れて行こうと振り向いた。するとそこには顔が真っ白になった兄弟たちがいた
真司「おい…行くぞ!!」
武志「ははは〜〜〜…まさか…あの真珠湾戦争が本物だったなんて〜〜〜…」
龍太「まぁ俺らにかなう米軍はいない訳だな!!」
兄弟の考えは甘すぎたのであった。ある程度の事実も分かった所で兄弟は真司に連れて行かれ司令部を後にしたのだった。
第弐話 完 第参話
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